鹿島アントラーズの岩政大樹監督(41)が3日、横浜FC戦(4日、ニッパツ)に向けてオンラインで取材に応じ、ここまでのテンションの高い試合の継続を掲げた。

開幕の京都サンガ戦は快勝も、2節の川崎フロンターレ戦は数的優位を生かせず終盤で逆転を許しショッキングな敗戦を喫した。FW鈴木、知念がベンチに下がり、勝負の機微を感じられる経験値のある選手がピッチに少なくなったことも敗戦の要因の1つだ。

岩政監督は、若手が勝負時を見極める力を身に付けられるかの手応えを問われると「つまみますよ」と即答し「時間の問題。時間の長さと僕がここにいるか、鹿島がタイトルを取るかの時間との闘いになる」とキッパリ。

選手には「勝たせられる選手を求めている」と伝えており、「勝たせられないのであれば他の選手にチャンスを与える。それは自然のサイクル。そこで1度外される選手も明日出てくる」とベンチを含めたメンバーの入れ替え示唆した。

DF昌子が全体練習に合流し、サブ組の状態が上がっていることも挙げて「川崎の選手の振るまい、勝ちきった姿を見るとそこにヒントもあると思う。そこに至るまでに経験不足を嘆いても仕方ない。経験ある選手を頼りながら進めていく。昌子が帰ってくれば、解決する問題が出てくる」と話した。

敗戦を払拭する意味でも、横浜FC戦の勝利は必須だ。岩政監督は「開幕戦、ホーム開幕戦でテンションの高い試合が2試合できたが、あれがスタンダードにならないと僕たちは優勝争いに関わってこない。あの2試合が特別でなく、自分たちのスタンダードと示せるように選手たちには準備してもらいたいし、そういう試合をしたい」と意気込みを語った。