浦和レッズが唯一開幕3連勝だったヴィッセル神戸に土をつけ、1-0で連勝を飾った。

MF伊藤敦樹(24)の今季初ゴールが決勝点。浦和は17年に開幕4連勝中だった神戸も止めており、6年ぶりに連勝ストッパーとなった。新潟はホームで川崎Fに1-0で勝利し、J1では12年ぶりに開幕から4戦無敗で勝ち点8とした。

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“好調神戸キラー”は健在だった。前半21分、今季新加入のDFホイブラーテンの完璧なロングフィードから、MF大久保がつないで最後はMF伊藤が決めきった。「あそこに落としてくれると信じていた。走り込んで、逆足だったけどうまく合わせることができてよかった」。開幕連敗のあとの連勝。しかも首位相手の完封勝ちで、上昇の兆しが見えた。

6年前の光景を再現した。17年4月1日、ノエスタ。当時、開幕4連勝中だった神戸を3-1で破ったのも浦和だった。好調の相手に土をつけると、そこから4連勝。同年はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)も制しており、この吉兆のデータに乗って行きたい。

“負のデータ”は拭い去る。この日、浦和の選手たちが着用したのは水色のセカンドユニホーム。実は93、94年に採用されたものの、両年とも最下位に沈み“封印”されてきた色だった。「クラブが31年目に入ってさらに進化していく。新しい扉を開いていく」という決意を込め、29年ぶりに採用されていた。

今季初めてとなる、さわやかな水色に身を包んだ伊藤は「浦和の歴史の中でも価値ある1勝になった」と喜んだ。23年の活躍と結果で吉兆のカラーに塗り替えたい。【磯綾乃】