少年サッカー「春の日本一」を決める「JA全農杯 全国小学生選抜サッカー大会」の関東予選が行われた。決勝は、バディーSC(神奈川)が、第1ピリオド(P)早々に先制して勢いづき5-2でレジスタFC(埼玉)を下し、初優勝を飾った。

決勝に進んだ2チームと3位決定戦を制したFC TRIANELLO(東京)は、全国の強豪16チームによる決勝大会「JA全農チビリンピック2023」(5月3~5日、神奈川・日産スタジアム)の出場権を獲得した。

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優勝を決めたバディーSCは、試合後、正面スタンド下に整列し「おかげさまで関東大会で優勝できました。全国大会でも優勝を目指します。ありがとうございました」と、保護者にあいさつした。

試合は、開始早々、フリーキックのクリアを押し込んで先制。その7分後に2点目を挙げた。前島裕樹監督は「ラッキーな取り方で先制した後、2点目がいい形で入ったので勢いづきました」と振り返った。

第2Pにも2点を加え、試合の主導権をガッチリ。1点を返されたが、終了直前に1点取り返して第2Pを終えた。第3Pはサイドチェンジ後、相手に1点を決められたが押し切った。5点目を奪って優勝を確実にした。

前日の予選リーグで守備の要、丸山幹太(5年)が右足くるぶしを骨折。全国の舞台に立たせることをみんなで誓いあって臨んだ決勝トーナメントだった。2人の主将の1人、保坂俊哉(5年)は「リードした後に連続失点しなければ行けると思いました」と笑顔。もう1人の主将、三國隼之助(5年)も同じで、目標に全国大会での優勝を加えた。丸山は首にかけられた優勝メダルの重さを実感していた。

◆準々決勝 バディーSC(神奈川)2-0大宮アルディージャ(埼玉)、府中新町FC(東京)2-1川崎フロンターレ(神奈川)、FC TRIANELLO(東京)1(5PK4)1鹿島アントラーズ、レジスタFC(埼玉)2-0ジェフ千葉

◆準決勝 バディーSC3-0府中新町FC、レジスタFC1-0FC TRIANELLO

◆3位決定戦

FC TRIANELLO2-1府中新町FC

◆決勝

バディーSC5-レジスタFC

〈主催〉日刊スポーツ新聞社〈主管〉関東サッカー協会、栃木県サッカー協会、関東サッカー協会第4種委員会、栃木県サッカー協会第4種委員会、栃木県少年サッカー連盟〈後援〉佐野市、佐野市サッカー協会〈特別協賛〉全国農業協同組合連合会(JA全農)