北海道コンサドーレ札幌DF中村桐耶(22)が思い出の地で輝く。24日、札幌・宮の沢でルヴァン杯1次リーグ第2節アウェーのジュビロ磐田戦(ヤマハ)に向けた前日練習に参加した。

ミニゲームでは主力組の3バック左でプレー。リーグ戦の主力メンバーの投入も予想されるなかで先発の可能性が高い。「カップ戦からしっかりアピールして、リーグ戦でもっともっと出場時間を増やしたい」と存在感を示すつもりだ。

“アウェー磐田戦”には思い入れがある。公式戦デビューしたのはユース時代の18年4月18日ルヴァン杯、リーグ戦初先発も昨年5月22日、ともに同カードだった。特に昨季は同試合をきっかけに出場機会を増やしたため「いいイメージはある。楽しみ。またいいプレーできれば」。CBながら前への推進力が持ち味で「それをしなくなったら自分が出てる意味はない。どんどんトライしていきたい」と意気込む。

19、20年にJFLホンダFCに期限付き移籍し、21年に札幌復帰。出場機会を求めての武者修行だったがなかなか絡めず、復帰後も出番に恵まれなかった。だが昨季から序列を上げ、今季はリーグ戦で開幕から途中出場ながら全試合出場。主力奪取を狙える立場にいる。

そのためにもルヴァン杯で結果を出す必要がある。初戦は鳥栖に0-0。5年連続1次リーグ突破を目指し「しっかり勝ちを積み重ねられるように」と誓っていた。【保坂果那】

○…DF田中駿 3季ぶりに中盤での公式戦先発が予想される。前日練習のミニゲームでは主力組のボランチでプレーした。スタートからボランチに入るのは、20年9月のリーグ戦C大阪戦、浦和戦で経験しているが、普段は3バック右が定位置。「よりビルドアップの部分で関われる。リズムをつくり、テンポ良くやっていけたら」と話していた。

○…ペトロビッチ監督(65)は積極的な主力起用で、勝利を目指す。今節の前後の試合が中6日あることもあり、リーグ戦前節18日G大阪戦先発組を、ほぼスタートから出場させる可能性がある。「勝利が欲しいゲーム。とにかく毎試合同じだが、走る、戦うところのベースを持ちながら全員で戦いたい」。ベンチには2種登録選手も入る見込み。