ジュビロ磐田は2-3で北海道コンサドーレ札幌に敗れ、公式戦4戦勝ちなし(1分け3敗)となった。

2点を追う状況から1度は追いつくも、最後は力負け。横内昭展監督(55)は「我々に力がなかった」とうつむいた。

反撃にパワーを使ったチームに耐えしのぐ余力がなかった。2点を追う後半22分、左クロスをMF藤原健介(19)が押し込んだ。下部組織出身の生え抜きが待望のプロ初ゴール。同28分には右サイドを突破したDF小川大貴(31)が右足でネットを揺らし、試合を振りだしに戻した。だが、反撃は2点止まり。ロスタイムに痛恨の決勝点を許し、力尽きた。3失点はいずれもセットプレーからで、小川は「そこが自分たちの課題」と真摯(しんし)に受け止めた。

今季はリーグ戦を含む公式戦7試合で12失点。完封した試合はここまで1度もない。この日もボランチを本職とするMF鹿沼直生(25)がセンターバックで出場するなど、守備の要となる選手が手薄な状況だ。攻撃は18日のリーグ清水戦から2試合連続で複数得点を奪えているだけに、守備での奮起が求められている。指揮官も「セットプレーは課題としてある。なかなかうまくはいかない」と頭を抱えた。

次戦は中3日で栃木とのリーグ戦が控えている。「少しでも改善できるようにやっていく」と横内監督。リーグ戦でも17位に沈んでいるチームに下を向いている暇はない。【神谷亮磨】