J2ベガルタ仙台は自滅で今季初の連勝を逃した。

ツエーゲン金沢に2-3で敗戦。前半23分までに3失点を喫し、FW気田亮真(25)がPK含む2ゴールと気を吐いたが、同点、逆転には持ち込めなかった。相手の7本に対し17本のシュートを放ったが、決定力不足が最後まで響いた。ホームでは12日のいわき戦に続いて2連敗となった。

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仙台は負の連鎖を止められなかった。前半9分、クリアミスからミドルシュートをたたき込まれて先制されると、同18分にはCKの折り返しからフリーでヘディングを許して2失点目。同23分には自陣ゴール前でのパスカットからループシュートを決められ、試合序盤でいきなり3点のビハインドを背負った。

0-3となったところで、試合開始時の3-1-4-2から4-4-2へ布陣変更。前への圧力が増し、攻撃が活性化した。DF内田裕斗(27)が獲得したPKを、気田が前半41分に沈めて2点差に。後半は「2バック」で守り、リスク覚悟で攻めに転じた。しかし、チャンスは多くつくりながらもフィニッシュの精度を欠いた。同ロスタイムに気田がカットインからミドルシュートを決め、1点差に迫るのがやっとだった。

伊藤彰監督(50)は「ホームで連敗したことをおわびしたいと思います。前半の入りがすべてです。ちょっとしたミスで失点し、相手のクリーンシュートもありましたけど、それ以前の問題で、戦う姿勢だったりを最初の25分で見せられなかった」と総括した。

今季初ゴールを含む2得点と意地を見せた気田は「前半の立ち上がりの20分ぐらいであそこまでの失点を重ねると、ちょっときつい」と振り返った。次戦は4月1日に長崎と対戦する。「古巣なので、ちょっとでも大人になったところを長崎サポーターに見せたいし、仙台サポーターに喜んで帰ってもらえるように、すべての人を魅了できればいいかなと思います」。次戦は勝利に導くゴールを奪う。【山田愛斗】

▽仙台DF小出悠太(28、試合に敗れ)「本当にふがいない試合をしてしまったという気持ちが強い。相手に上回られたというよりは、自分らがいつもの実力を出せずに下回ってしまった」