北海道コンサドーレ札幌がアウェーでセレッソ大阪を3-2で下し、3試合ぶり勝利を挙げた。

前半、MF金子拓郎が2ゴールを決め、2-2の後半19分、DF田中駿汰(ともに25)が左CKに頭で合わせて今季リーグ戦初ゴールを奪い、勝ち越した。決勝ゴールに田中駿は「ルヴァン杯でもいい形でセットプレーから(点を)取れていたので、いい感覚、イメージがあった。ボールがすごく良かった。当てるだけだった」と振り返った。

撃ち合いを制した。取られてもすぐに取り返した。前半6分に金子の得点で先制。同14分にPKを献上して同点に追いつかれた。だがその1分後、金子のペナルティーエリア手前からのゴールで再びリードを奪った。決勝点も2-2に追いつかれた3分後。田中駿は「(失点に)気持ちが下向きになりがちですが、そこでしっかり前を向いて勝ち越しゴールを取れたのは自分たちにとって大きい」。最後まで戦う気持ちを切らさなかった。

プロ4年目の2人にとっては、うれしいことがあった。この日、ともに初めてサポーターによるチャント(個人応援歌)が完成し、初披露された。初めてのメロディーから自身の名前が聞こえてきて「俺じゃん」って気づいた金子は「ようやく出来たのでうれしかった」。コロナ禍によって経験することがなかった後押しに、より士気を高めた。

1日の川崎フロンターレ戦(3-4)、5日のルヴァン杯横浜F・マリノス戦(1-2)と、ともに逆転負けで公式戦2連敗を喫していただけに、金子は「チームとしても悪い流れを断ち切れた。連勝したい」と意気込む。敵地での今季リーグ戦初勝利は、勝ちきる力を見せた1勝となった。

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