藤枝MYFCは1-1で金沢と引き分け、4連勝を逃した。前半10分、相手DFのクリアボールをMF杉田真彦(27)が回収。約20メートルの位置から豪快に右足を振った強烈ミドルをゴールを左上に突き刺した。頼れる主将が今季初ゴール。だが、必勝パターンが崩れた。

今季先制した試合は前節まで6戦全勝。先手必勝で勝ち星を積み重ねてきたが、甘くなかった。同21分にカウンターから同点ゴールを献上した。須藤大輔監督(46)は「ボール回しで優位性は取れたけれど、うまくスペースが見つけられなかった」。その後は相手のマンツーマン気味の守備に苦戦。12本あったCKのチャンスを決めきれなかったことも痛かった。

後半36分にはCKから押し込まれたゴールの判定が覆った。あわや逆転負けの試合で勝ち点1を獲得。試合後の指揮官は「決めきる場面や守り切る場面は修正しなければいけない」と気持ちを切り替えた。

勝てなかったが、チームは5戦負けなしで6位を死守。中2日で控えている次戦はホームで4位大分との上位直接対決となる。勝てば順位が入れ替わる重要な一戦で、須藤監督は「ハードな日程だけれど、足を動かし続けてゴールを狙い続けたい」と意気込んだ。