ベガルタ仙台は、無敗を誇っていた水戸とのアウェー戦を0-1で落とし、2試合ぶりの勝利を逃した。

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仙台が無双していたアウェー水戸戦で初黒星を喫した。リーグ戦通算では23勝7分け2敗と大きく勝ち越す「お得意様」で、そのうち敵地では12勝4分けと負けなしだった。ところが、大雨の中行われた今節は0-1で惜敗。試合後、ゴール裏のサポーターから大ブーイングを浴びた。伊藤彰監督(50)は「お足元の悪い中、サポーターの皆様方が大勢来てくれた中で勝ちきれず、すごく残念だし、私の責任」と話した。14試合を消化し、4勝5分け5敗と黒星が先行した。

ショートカウンターから決勝点を許した。0-0の後半5分、パスを受けたMFエヴェルトン(30)が2人に囲まれてボールを失い、わずか5秒足らずでシュートまで持ち込まれる。最後はGK林彰洋(36)の脇をすり抜けて、ゴールネットを揺らされた。

前半の決定機を逸したことが結果に大きく響いた。同1分、MF松下佳貴(29)がフリーで放ったシュートはゴール左に外れる。同ロスタイムに左クロスからFW郷家友太(23)が狙うも右ポストを直撃。その跳ね返りをMF鎌田大夢(21)が詰めたが、足を滑らせ、得点できなかった。

2試合ぶりの勝利を目指した。前節3日のホーム秋田戦(2△2)からスタメン5人を入れ替え、変化を加えたが、ロングボール主体の単調な攻撃が多く、パスミスも目立った。「(ボールを)奪ってひとつつけた先のプレーがずれたり、周りのサポートがなくてつぶされかけ、苦し紛れに前にというのもあった」と松下。意思疎通で苦しんだ。

次戦13日はホームで山形と「みちのくダービー」を戦う。ライバルを破り、浮上の足がかりにしたい。【山田愛斗】

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