アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でアルヒラル(サウジアラビア)を破り優勝した浦和は、鳥栖に0-2で敗れ、2月25日の横浜戦以来の黒星を喫した。アルヒラル戦から先発メンバーを入れ替えたのは4人だけ。主将のDF酒井宏樹はベンチ外だった。後半に2失点し、ベテランFW興梠慎三も不発。堅守を武器に公式戦13試合無敗を続けてきたが、さすがに疲労は隠せず、記録は止まった。

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ACLの激闘から中3日。大幅なメンバー変更の予想とは裏腹に、先発4人の変更にとどまった。序盤から鳥栖にボールを握られ後半25分、30分に失点。2月25日の横浜戦以来、約2カ月半ぶりの黒星を喫した。ACLで好セーブを連発したGK西川も「後ろから見ていて、頭では分かっていても1歩の鋭さは遅れ気味のところがあった」と心身での疲労を認めた。

スコルジャ監督は、メンバー選考に「より多くの選手を入れ替えていれば良かった。でも負けたからこういう風に言っている」と少し後悔を口にした。続けて「(決勝の)試合に出た選手が悪かったとは思いません。それぞれがベストを尽くした。しかし、結局は人間」と話した。14日には再び中3日でG大阪戦が控える。西川は「優勝を狙うのであれば、こういう試合も負けてはいけない。敗戦から学ばないと」と猛省し、すぐに気持ちを切り替えていた。