北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(28)が16日、約8カ月ぶりに実戦復帰を果たした。札幌ドームサブグラウンドでの札幌大との練習試合(40分×1、4-0)にボランチとして出場した。

昨年9月15日に右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、手術を受けた。久しぶりのゲームを終え、「疲れました。ケガしないことだけを考えてやった。まだまだですが、とりあえず無事に終われて良かった」と笑った。

負傷から約8カ月。両膝合わせて4度目の前十字靱帯断裂を乗り越え、実戦復帰までこぎつけた。4日に全体練習に完全合流し、順調に復活に近づいている。復帰戦の目標にしているのが24日ルヴァン杯横浜F・マリノス戦(札幌ドーム)。ペトロビッチ監督(65)からは練習試合後、ハイタッチで迎えられ「(19日)京都戦はどうだ?」とジョーク交じりに聞かれたという。指揮官も不屈の男の復活を待ち望んでいる。

いきなりの公式戦ではなく、練習試合での試運転ができた。「僕よりスタッフとかの方が、(復帰へ)段階を踏んだ方が安心する。僕は慣れているので」と、復帰を何度も遂げてきた男は、頼もしい。長期離脱により低下したスピードや動体視力の回復が今度の課題だが、「怖さは全然ない」。背番号8がピッチにカムバックする日は間もなくだ。【保坂果那】