高円宮杯U-18県Aリーグ所属の清水東が、同プリンスリーグ東海所属の格上・藤枝明誠をPK戦の末に4-2で下し、2年ぶりの4強進出を決めた。GK村松桂匠(3年)が2本を止め、チームを勝利に導いた。静岡学園はFW神田奏真(3年)がハットトリックの活躍を見せ、4-1で浜名に快勝した。飛龍、清水桜が丘も勝利。準決勝は、28日に藤枝総合運動公園サッカー場で行われる。

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静岡学園の神田が貫禄を見せつけた。1点リードの前半18分、味方からのパスに反応。絶妙な抜けだしから右足ミドルで逆サイドネットを揺らした。後半7分には右FKを打点の高いヘディングで合わせて追加点。「トーナメントではセットプレーで取れるのは大きい」と納得の1発だった。さらに、PKで追加点を挙げ、ハットトリックを達成。「難しいゲームになる」と気を引き締めて臨んだ今大会初戦で好発進した。

浜名には2月の新人戦決勝で敗れた。リベンジマッチと位置付け、「みんな気合を入れて試合に入った」。チームは前半7分にセットプレーから先制点。2回戦から勝ち上がってきた相手の勢いを止め、流れを引き寄せた。神田は「もう1回負けることは許されない。開始早々から全開でいけたことがよかった」と胸を張った。

所属するプレミアリーグWESTでは7試合でチーム最多の5得点。この日の3発でさらに一段階ギアを上げた。次戦は浜松開誠館を破って勢いづいている飛龍が相手。神田は「油断はできないけれど、やるべきことをやればいい。3点以上を取って勝ちたい」と力を込めた。【神谷亮磨】