藤枝MYFCは1-1で栃木SCと引き分けた。後半ロスタイム、CKからDF山田将之(28)の移籍後初ゴールで同点。台風2号の影響で試合開始が大幅に遅れた一戦で劇的なドロー劇を演じた。

ジュビロ磐田は2-0でブラウブリッツ秋田を下し、3試合ぶりの白星。清水エスパルスは1-2でモンテディオ山形に惜敗し、アウェー3連敗となった。

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磐田が3試合ぶりの白星を飾った。ホームで秋田に2-0。今季5度目の無失点試合で前節6戦ぶりに黒星を喫したアウェー長崎戦(1●2)の鬱憤(うっぷん)を晴らした。横内昭展監督(55)は「まずは勝ててよかった。選手が準備したことをピッチで表現してくれた」と目を細めた。前半、一進一退の攻防が続き両チーム5本ずつのシュートを放つがゴールを割れず。スコアレスで前半を折り返した。

ボランチの2人が試合を決めた。流れを変えたい磐田は後半17分、1カ月前から負傷欠場していたFW後藤啓介(18)が6試合ぶりに復帰。チームに勢いを与えたその4分後、右クロスのこぼれ球に反応したMF藤原健介(19)がリーグ戦初ゴールで先制。さらに同29分、MF上原力也(26)が右足を振り抜きネットを揺らした。今季3得点目のゴールに「落ち着いて打てた」と笑顔を見せた。

貴重な勝ち点3を積み上げたチームは、再びプレーオフ出場圏の暫定6位に浮上。中3日で天皇杯2回戦(対讃岐)を挟んで次節11日、アウェーで仙台と対する。【山口昌久】