セレッソ大阪は15日、大阪市内での練習を一般公開した。18日のルヴァン杯1次リーグ最終節のG大阪戦(ヨドコウ)は、FW加藤陸次樹(むつき、25)の公式戦5試合ぶりの先発が濃厚だ。FWレオ・セアラが出場停止のためで、日本人エースが意地を示す。

5月24日のルヴァン杯東京戦の先発を最後に、脚の負傷で別メニュー調整に入り、6月10日の神戸戦では途中出場でようやく復帰していた。

加藤は「先発となれば久々なんで、気合は入っている。今はコンディションが上がってきて、準備はできている」と表情は明るい。

今季はここまでリーグ戦で13試合2得点、ルヴァン杯では5試合無得点。J2金沢から移籍した21年は7得点、昨年は6得点。飛躍が期待されたJ1での3年目だけに、この数字は物足りない。

ただ、5月3日のG大阪とのリーグ戦は、敵地で後半終了間際に劇的な勝ち越しヘッドを決めるなど、ここ一番での集中力と勝負強さは健在だ。

2年連続準優勝中のルヴァン杯は、今季は1勝2分け2敗でE組最下位におり、敗退危機にある。最終節のG大阪戦に勝った上で、京都-東京、さらに他組の結果に影響される。数字上は極めて厳しい。

「突破の望みは少ないが、そこは信じてやるしかない。あとはダービーという思いがあるので、サポーターのためにも勝ちにいきたい」

今季のリーグ戦の個人目標を、初の2桁得点にしていた加藤は「後半戦はまだまだ挽回できると思う。8点は取って、2桁に乗せたい」と意気込む。そのためにも大阪ダービーでは、再び勝利に導くゴールを決めて勢いに乗りたい。