J1アルビレックス新潟のDF千葉和彦が最終ラインから攻撃を組み立て、6試合ぶり勝利に導く。今日1日のホーム、サンフレッチェ広島戦に向け、前日の6月30日は聖籠町での最終練習に参加した。大粒の雨が降り、ボールはいつも以上にスピードをつけてピッチを滑ったが、正確なワンタッチパスを次々と味方につないだ。6月21日に38歳になったベテランは笑顔で臨んだ前日会見では「普段通り」の冗舌さで、調子の良さをアピールした。

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最終ラインの司令塔が勝利の立役者になる。広島戦前日会見の冒頭、報道陣から6月21日に1つ歳を重ねたことを問われた千葉は「38歳ちげ~な~とは全然思わない(笑い)。体が一番。健康はお金で買えないですから」と笑いかけ、さらに「コメント力がちょっと上がったんじゃないですか? 38歳!」と畳みかけた。

前節柏レイソル戦(6月24日、0-0)はベンチ入りも出場はなし。チームは無得点に終わったが敵地で勝ち点1を拾った。順位を13位から15位に落としたが「いい戦いはできた。いいイメージで試合に入れると思うので、勝ち点3に結びつけたい」と力を込める。

古巣の6位広島はハイプレスが特長の1つ。GK小島を含めて自陣から攻撃を組み立てる新潟にとっては厄介な相手だが「勇気を持ってボールを動かしたい」とらしさを貫くつもり。カウンターやサイド攻撃に要警戒も「逆にそこを引っかければカウンター返しも狙える。相手の1次攻撃をはね返せればチャンスは来る」と勝機をイメージする。

今節からのホーム2連戦。本拠地勝利後の「千葉劇場」ネタのストックはあるというが、まずは目の前の一戦に集中する。新潟は直近5試合未勝利(2分け3敗)と足踏み状態も、攻撃スタイルは見失ってはいない。経験豊富なベテランは「決断、行動するのは自分。個人個人が自分にぶつかっていく勇気が必要。成功体験を重ねればチームは乗って来る」。ピッチ内外でチームを引っ張る千葉が、勝ち点3を呼び込む。【小林忠】

○…GK小島亨介(26)は1つ1つのキャッチングを入念に確かめ前日練習を終えた。6月28日にはダイニチ工業とのオフィシャルクラブパートナー締結会見に参加。新潟明訓高でGKとしてプレーしていた吉井唯社長(47)から「派手なシーンが注目されがちだがカバリングや判断の速さ、正確さがすごい。情報からの予測、準備がいい。上から目線ですみません(笑い)」とべた褒めされ、照れくさそうに笑った。今節の広島戦からゴール裏に同社の広告ボードが掲出される。小島は「キャッチングで映像に映るようにしたり、ボールボーイからボールをもらう時にタッチしたい」と冗談を飛ばし、看板商品の「ブルーヒーター」級の「熱い戦いを見せたい」と勝利を誓った。