浦和レッズは3日、バルセロナBからMF安部裕葵(24)が完全移籍で加入することを発表した。背番号は「7」。安部はクラブを通じ「このたび、浦和レッズに加入することになりました。今日に至るまで、リハビリや私生活をサポートして下さった方々、そして今回の契約を実現させていただいたエージェントと浦和レッズの関係者の方々には、本当に感謝しています。ありがとうございます。少しでも早くチームに溶け込み、タイトル獲得の力になれるよう日々精進していきます」とのコメントを発表した。

安部は瀬戸内高卒業後の17年に鹿島に加入。プロ1年目から頭角を現し、プロ2年目の18年にはクラブワールドカップ(W杯)に出場し、準決勝ではスペイン1部レアル・マドリードと対戦。Jリーグのベストヤングプレーヤーにも選ばれた。東京五輪候補としても期待され、19年夏にスペイン1部バルセロナへ移籍。バルセロナB(3部相当)で主力で活躍し、トップの親善試合にも出場するなど飛躍が期待された。

だが、20年2月に右足大腿(だいたい)二頭筋の腱(けん)断裂の手術を受けるなど、度重なるけがで離脱を繰り返し、3年目の21-22シーズンは登録外となった。公式戦からは長い期間遠ざかるも、浦和は安部の特長として「トップ・オブ・トップのスキルを備えた攻撃的ミッドフィールダー。ボックス付近でのクオリティーの高いプレーで、得点とアシストに関わり、攻撃の起点になれる選手」と高く評価。安部が浦和の攻撃に違いを加える日も近い。

【関連記事】浦和ニュース一覧