名古屋グランパスが、サンフレッチェ広島MF森島司(26)の電撃獲得に乗り出したことが28日、明らかになった。

森島と広島は2年半の長期契約を残しており、名古屋が完全移籍で獲得するには、推定2億円の移籍金が必要。名古屋のクラブ関係者によると、既に正式オファーを出し、満額の移籍金を支払う意向を示しているという。実現すれば、Jリーグ今夏最大の移籍になる。

森島は名古屋のお膝元の三重・鈴鹿市生まれ。四日市中央工から広島一筋のプロ8年目になる。

毎年30試合前後の出場を続け、今季もここまで20試合2得点。J1通算153試合19得点の実績があり、175センチ、66キロと線は細いが、攻守ともに圧倒的な運動量でハードワークができる攻撃的MFだ。

世代別日本代表の経験も豊富で、19年に初めてA代表に選出され、国際Aマッチは通算4試合に出場。年齢的にも、26年ワールドカップ(W杯)を十分に狙える存在だ。

名古屋は今季、リーグ戦でここまで首位神戸と勝ち点5差の3位につけており、逆転優勝のためには、攻撃力アップが不可欠と判断。夏の移籍期間で森島に白羽の矢を立てた。

森島は広島で背番号10をつける看板選手で、来年2月に完成する新スタジアムの中心に期待されている。ここまで広島一筋だったエースが、故郷に近い名古屋のオファーを受けるか注目される。

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