松本山雅FCは3失点の完敗を喫し、3試合ぶりの勝利はならなかった。

通算9勝6分け10敗で順位は10位のまま。開幕前は優勝候補に挙げられていた名門クラブは、J2復帰へ足踏み状態が続く。

その中で大阪学院大出身の入団1年目、MF国分龍司(22)が1点差の状況で後半34分から途中出場。Jリーガーになってから、出場12試合目で初めて故郷大阪でのプレーだった。

「大阪でやるのは初めてで、僕のモチベーションになっていた。(1点差を追う展開で)前に行かないといけなかったので、しっかりボールをつなげようと。あまりつなぎ役になれなかったので、そこは課題。使ってもらって、しっかり結果を出していかないといけない」

大阪学院大4年だった昨年は、主将として総理大臣杯で準優勝を飾った。元G大阪の名DFだった実好礼忠監督の指導の下、着実に成長した。

「松本に入団して、もちろんよかった。サポーターの存在が熱いです」

この日もアウェーの観客席は7割ほどが埋まり、一体感ある応援ではFC大阪を上回っていた。タレントがそろう松本の中で、まだ先発が3試合しかない背番号30のルーキーが、さらに成長していく。