アルビレックス新潟はアウェーでガンバ大阪と1-1で引き分けた。0-1の後半38分、後半途中出場のMF三戸舜介(20)が同じく途中出場のMF高木善朗(30)のパスから抜け出し、右足で同点ゴールを奪った。序盤は相手のハイプレスやカウンターに苦しみ何度もピンチを迎えるがGK小島亨介(26)が立ちはだかる。後半18分に先制を許したが、古巣対戦となったMF高宇洋(25)、リーグ戦11試合ぶり出場のDF千葉和彦(38)の縦パスを起点に敵陣に迫り、しぶとく勝ち点1をもぎ取った。

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三戸がフィニッシュゾーンで輝きを放った。0-1の後半38分。千葉からの縦パスを中央でスルー。目線の先にいた高木の落としを受けるとワンタッチで相手最終ラインを突破し、右足で今季3得点目となる同点弾を決め、チームに勝ち点1をもたらした。

前節2日のホーム浦和レズ戦(1-1)後、リーグ戦は2週間の中断。チームはその間にゴール前のコンビネーションによりダイナミックさを加えてトレーニングを重ねた。松橋監督はG大阪戦に向け「攻撃を構築する上でのチョイスで、エラーが出なければ我々のペースで試合を進めることができる」と話していた。前半34分にボランチの位置から飛び出した高の落としを小見がシュート。惜しくも左ポストをはじくが攻撃で怖さを見せながら前半を0-0で終える。後半の立ち上がりも優位にゲームを進める。だがシュートまで持ち込めずにいると、相手の波状攻撃から同18分に先制点を献上。それでも同19分に3選手を入れ替え、相手の堅い守備を突破した。

3試合ぶり勝利は逃したが、38歳の千葉が6月3日アウェー湘南ベルマーレ戦(2-2)以来のリーグ戦出場で存在感を見せる。センターバックの位置から縦パスで攻撃のスイッチを入れた。G大阪との5月の前回対戦(1-3)では立ち上がりに軽率なプレーでボールを奪われ失点に絡み、前半のみで途中交代していた。1失点はしたが、当時の悔しさをぶつけるようなハイパフォーマンスを示した。勝ち点を30に伸ばし、次節23日はホームで横浜FCと対戦する。