すでにJ3降格圏の21位が確定していた大宮アルディージャは、ホームで行われた今季最終戦の東京ヴェルディ戦に0-2で完敗した。

現在J3の5位で、J2ライセンスを持たないFC大阪がJ3で2位に滑り込んだ場合にのみ、大宮のJ3降格は回避される。だがFC大阪は残り3試合で2位鹿児島ユナイテッドとは勝ち点6差で、2位浮上は厳しい状況だ。

大宮のこの日の試合後セレモニーでは、あいさつ中の佐野秀彦社長に対してブーイングと「やめろ、やめろ」のコールが飛んだ。

今年5月に相馬直樹前監督の後を受けて指揮官に就任した原崎政人監督は今季限りでの退任が決まっている。この日の試合後「自分がやりたいサッカーを全て出そうと思ったら、自分がやりたいサッカーに全部振り切ってしまったら、勝ち点は取れないのかなっていうのが正直ありました。なので自分はこういうサッカーをしたい、でも勝ち点を取るためのっていうところのギリギリを攻めていって最低限、今年は残留しようと。それでベースを少しつくりながらという考えを持ちながらやったんですけど、そこで自分たちのミスで落とした試合が結構多くて。ギリギリのところを攻めたが、やはり勝ち点につながらなかった。それをもう1段階下げてという、その繰り返しだったので。指導もそうですし、自分が選手の最大限を出してあげられなかった。それが悔しくて」と無念そうな表情を浮かべていた。