おかえり優理さん! 開幕節11日のアウェー、INAC神戸レオネッサ(0-1)で右膝内側半月板損傷の大けがを乗り越え、ピッチに帰ってきたWEリーグ、アルビレックス新潟レディースのMF川村優理(34)は次節19日のホーム開幕のノジマステラ神奈川相模原戦に向け、調整を進めている。3季ぶりに戦列復帰を果たした大型ボランチが今季から構築する新潟のパスサッカーに新たなエッセンスを加え、チームをホーム開幕戦勝利に導く。
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頼りになるベテランがピッチに戻ってきた。今季開幕の11日のINAC神戸戦、後半30分から途中出場。「負けていた状況だったので、点を取りに行こうと思ってピッチに入った」と、安定感あるパスと強靱(きょうじん)なフィジカルをいかしたボールキープで攻撃をけん引した。得点こそ演出できなかったが、存在感を示し、試合後にはSNSで「おかえり!」のコメントが多く寄せられた。
21年12月29日にサッカー人生が一変した。皇后杯準々決勝、セレッソ大阪堺レディース戦(現C大阪ヤンマー、サンガS)に右膝内側半月板損傷で負傷交代。22年1月に東京都内の病院で手術を受け、同年2月には右膝前十字靱帯(じんたい)の再建手術を受けた。
約2年間のリハビリ生活だった。「本当に長かった」と振り返る。1日でも早い復帰を目指し、試行錯誤を重ねた。だが、なかなかうまくはいかなかった。車の中で1人、泣くこともあった。一時は「やめようかな」と引退も考えたという。そんな葛藤の日々も、支えてくれる人たちの期待、復帰を待ち望むサポーターの声が身体を突き動かした。「1人だったら間違いなくやめていた。本当にたくさんの方が自分に携わってくれて、こうやってピッチに戻って来られた」。
11日は682日ぶりに公式戦ピッチに立ち、34歳にして3季目を迎えたWEリーグのデビューを飾った。ホーム戦出場も次節19日、ノジマ相模原戦で出場すれば、20年11月14日(なでしこリーグ1部、日テレ東京V)以来となる。「楽しみでしかない。自分らしくプレーしているところを皆さんにお見せできるように頑張りたい」。復活した川村が3年ぶりのホームで躍動する。【大島享也】
◆川村優理(かわむら・ゆうり)1989年(平元)5月17日生まれ、新潟市出身。サッカーは青山サッカー少年団で始め、上山中在校時の02年に新潟入団。千葉(13年)、仙台(14~16年)を経て、17年に新潟復帰。同年に米国ノースカロライナカレッジ(17、18年)に移籍し、19年に新潟復帰した。09年に初の女子日本代表入り。U-17、U-19女子日本代表。169センチ、59キロ。ポジションはMF。背番号5。



