初優勝を飾った神戸の三木谷浩史会長(58=楽天会長)が本拠地最終戦セレモニーに登場した。03年に神戸市から経営を引き継ぎ、資金力を生かした強力な支援でクラブの強化を進めてきた。

「栄光の架橋」が流れる中、ピッチに入った三木谷会長は「ヴィッセル神戸に関わった皆さま、長い間お待たせしましたが、皆さまのおかげでチャンピオンになることができました」と感謝の意を語った。

「せっかくなので今まで話したことのない裏話をノーカットで話したいと思います。もともと2003年に、このヴィッセル神戸がなかなか危機的な状況だったので、神戸市から(経営譲渡の)お話をいただき、最初はお断りしようと思いましたが、私が引き受けないとどうなるのでしょうと言ったら、クラブは消滅しますと言われまして。どうしようかな、と。大きな損を出すと分かっていましたが、これも何かの縁と思って、引き受けさせていただきました」

クラブを引き受けた経緯を明かした。

「私の力の至らぬところで2度のJ2降格があって。皆さんに温かいブーイングをしていただいたのを今でも覚えています(笑い)。続けてやってきてよかったなと思っておりますし、またサポーターの皆さまから非常に温かいお言葉をいただいたのを今でも覚えています。今日で歴史が変わりましたね。世の中、そんなに甘くないので順調なことばかりではないけど、皆さんの力をバックに選手スタッフ一丸となってヴィッセル神戸、神戸、兵庫県を盛り上げていきたいと思います」

力を込めた言葉であいさつを締めくくるとサポーターから「三木谷コール」が起きた。

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