来季のサッカー高円宮杯プレミアリーグ参入を目指すプレーオフが、8日にエディオンスタジアム広島ほかで開幕する。

今季のプリンスリーグ北海道を無敗で制した北海道第1代表の北海は、1回戦でプリンスリーグ関西2位の近江(滋賀)と対戦。プレーオフ初出場でプレミアリーグ初参入を狙う。第2代表のコンサドーレ札幌U-18は、8年ぶりの同リーグ復帰へ万全の状態を整えた。

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初戦の相手が決まった4日夜、広島入りしていた北海のメンバーは、島谷制勝監督(54)とミーティングを実施。近江の過去の試合映像を見ながら対策を練った。今大会の約20日後には全国選手権(28日開幕、国立競技場ほか)も控えるが、DF川合航世主将(3年)は「常に1戦必勝。今はプレーオフの初戦を勝つことしか考えていません」と言った。

6月の総体道予選が、チームを変えた。初戦で札幌東に0-1で敗れ、地元北海道総体出場を逸し、初の道内3冠(総体、プリンスリーグ、選手権)の夢が消滅した。川合は「対人、球際、空中戦の強度など、相手と戦う部分が弱かった。あの負けの前と後では、強さが変わった」。プリンスリーグは無敗、選手権決勝では延長戦を勝ち抜き、残る2冠を奪い取った。

今大会は全国9地区のプリンスリーグ上位チームの計16チームが参加。4つのブロックに分かれ、8日と10日の試合を2連勝したチームが、来季のプレミアリーグに参入する。下級生のために、北海は3年生10人がスタメンに名を連ねる予定だ。唯一の2年生になる可能性が高いDF渡部雄大は「先輩たちが全員『お前たちのために、プレミアを残す』と言ってくれています。自分も最高の舞台でサッカーをするために、全力を尽くす」と誓う。

11月末の積雪時にはメンバー全員でグラウンドの雪かきをし、人工芝の上でボールを使ったトレーニングを行った。川合は「本州のチームは雪もありませんし、普段通り練習しているはず。勝つためには、同じ練習をしないと」と話す。鳥谷監督は「初出場ですが、こんなチャンスはなかなか来ません。いつも通りの1戦必勝で、プレミア参入を実現したい」。創部101年目を世代最高ステージでスタートさせるため、北海イレブンが一心不乱にボールを追う。【中島洋尚】

 

 

 

札幌U-18は、来春トップチームに昇格するFW出間思努(いずま・しど、3年)が、右足首付近の痛みから復帰。2種登録選手としてトップチームで出場した7月の天皇杯3回戦(対ヴェルスパ大分)で2点を決めたエースを加えたベスト布陣で、8日の1回戦対岡山U-18に臨む。

小3から札幌の世代別チームに所属。来年も同じ赤黒のユニホームを着る出間が、後輩たちへの置き土産を約束した。「今思うと人生の半分以上をこのチームで過ごしてきたんですね。今年こそチームをプレミアに上げて、自分はトップに行きたい。体力も痛みも大丈夫」と万全を強調した。

FW滝沢天主将(3年)は「思努くんはボールへの反応も違うし、収まるし、さばけるし、やりやすい。『ありがとう』という感じ。タイトルを全く取れなかった世代ですが、最後にいいものを残したい」と、有終の美を誓った。

 

◆高円宮杯U-18サッカープレミアリーグ2023プレーオフ(入れ替え戦) 全国9地区の今季プリンスリーグ上位チーム(北海道は上位2チーム)が参加。計16チームが4チームずつ4ブロックに分かれてトーナメント戦を実施する。本年度は4ブロックとも8日に1回戦、10日に2回戦が行われ、2連勝した4チームが来季のプレミアリーグに参入する。北海は1回戦を勝ち上がると、新潟U-18対城西(鹿児島)、札幌U-18は、京都U-18対日章学園(宮崎)の勝者と、昇格をかけて対戦する。