J2清水エスパルスの期待のルーキーがチームに合流した。市船橋高から加入したFW郡司璃来(りく、18)は始動2日目の10日、静岡市内での練習に参加。パス回しでは軽快な動きを見せ、午前と午後のメニューを全てこなした。当面は「1試合でも早く試合に出ること」と抱負を語り、2桁得点を今季の目標に掲げた。

持ち味はゴールに迫る力強いドリブルと、決定機を確実に仕留める得点感覚。今冬の全国高校サッカー選手権では1回戦でのハットトリックを含む計5得点の活躍で大会得点王にも輝いた。準決勝では優勝した青森山田に敗れるも、「メンタル面で成長できた大会」。悔しい敗戦から気持ちを切り替え、プロとしての第1歩を踏みだした。

昨夏に練習参加。他クラブも獲得に興味を示していた中で清水入りを決断した。郡司は「自分のストロングポイントを出せると思った」。この日は高校の大先輩でもある秋葉忠宏監督(48)とも会話したという。MF原輝綺(25)も高校の先輩。頼れる2人からのアドバイスを受けながら、はつらつとプレーした。

今季のカテゴリーはJ2だが、試合になれば関係ない。「ゴールを決めてチームに貢献したい」と郡司。次代を担うエース候補は、まずは開幕のピッチを目指してアピールする。【神谷亮磨】