昨年と同一カードの一戦は、静岡学園が2-0で浜名を下し、3年ぶり17度目の優勝を飾った。前半、FW池田双葉(2年)の右足ミドルで先制すると、後半はFW大木悠羽(ゆう、2年)が追加点。新チーム始動から約3週間での今季初タイトルとなった。女子は藤枝順心が9-0で東海大静岡翔洋に完勝し、20連覇の偉業を達成した。
◇ ◇ ◇
静岡学園が雪辱を果たした。昨年決勝で敗れた相手とのリベンジマッチは1発で流れを呼び込んだ。前半36分、ハーフライン付近から速攻を仕掛け、左サイドでボールを受けた池田が中央にドリブル突破。「自主練で何度も練習した」形に持ち込み、右足ミドルで先制点。ゴール左斜め45度の位置から鮮やかにネットを揺らし、「狙い通り」と声を弾ませた。
一進一退の後半はエース候補が勝負を決定付けた。同12分、大木は中央での鋭いターンでDFを振り切り、右足で追加点。「うまく反転できた」と個人技でこじ開けた。チームでの複数得点は東海大静岡翔洋との3回戦以来3試合ぶり。ぶっつけ本番に近いチーム状況で戦っていた。
全国選手権に出場した同校は他校よりも始動が1カ月以上遅かった。新チームの初練習は今月5日。試合を通じてチーム力を上げてきた。今年はJ1川崎F入りしたFW神田奏真(3年)や、J2徳島内定のMF高田優(3年)らタレントは不在。個々の能力では前チームに劣るが、大木は「ビッグネームがいない分、チームで戦っている」と総合力でつかんだ優勝を強調した。
大会期間中には選手間ミーティングで課題を指摘し合い、練習で改善してきた。指揮を執った斉藤興龍コーチ(45)も「経験を積めばよくなる。このチームはこれから」と期待する。新人戦優勝は通過点で、チームも発展途上。全国制覇の高みを見据えて、まだまだ成長する。【神谷亮磨】
○…浜名は西部勢初の連覇を逃した。序盤は連動した守備を軸に攻勢に出たが、無得点。好機を逃すと、2点を失って力尽きた。MF野沢康佑主将(2年)は「自分たちの時間帯もあった。勝ちたかった」と唇をかんだ。それでも2年連続の決勝進出。内藤康貴監督(44)は「選手は頑張った。試合も多くできて、課題もたくさん見つかった。これが1年の財産になると思う」と収穫を口にした。



