鹿島アントラーズのポポビッチ監督(56)が9日、J2水戸ホーリーホックとの親善試合「いばらきサッカーフェスティバル」(10日、カシマスタジアム)に向け取材に応じ、公式戦と同じ気持ちで臨むことを強調した。

指揮官は「公式戦と同じ試合だととらえている」と位置付け「勝者のメンタリティーを持つチームであるべきだと思っている」と続けた。

水戸との親善試合は開幕前の恒例行事。だが、指揮官は「私たちの中ではフレンドリーマッチ、トレーニングマッチというのは存在しない」と断言。「テストマッチだとまだ意味は分かる。我々は常に試されている、だからこそ全てを出し切らなければいけない。単にピッチに立って消化するだけの試合には全く意味がない。今までやってきたことを全力で出し切る試合にしたいと思っています」と本気を見せた。

ポポビッチ監督にとって、本拠地での“初陣”となる。「歴史や伝統が詰まったスタジアム。チームを率いてピッチに立てるということはこれ以上ない幸せ。自分の監督としての采配を最大限、今までの自分の力以上のものを出せるようにしたいなと思います」。直近2年は水戸に2連敗。ポポビッチ新体制で3大会ぶりの白星をつかむ覚悟だ。