北海道コンサドーレ札幌MF浅野雄也(27)が20日、熊本・大津町での全体練習に完全合流した。1月24日に沖縄で行われた川崎フロンターレとの練習試合で左太ももを負傷し、離脱していた。約4週間ぶりのフルメニュー消化に「疲れました」と汗を拭った。ミニゲームでは右シャドーに入って得点に絡んだ。

サッカー人生初の経験となった。これまで打撲や捻挫はあったが、初めての肉離れだった。軽度だったが「場所がちょっと悪かった。出血が腱(けん)にかかっていたので、めんどくさかった」と、復帰まで時間を要した。開幕に間に合わせたが急ピッチで状態を上げる必要がある。「遅れを取り戻すって意味でも、どんどんアピールしないと」と油断はない。

札幌加入2年目。さらなる飛躍へ、神頼みもばっちりだ。14日からスタートした熊本キャンプ前のオフを使って、福岡・太宰府天満宮を参拝した。絵馬に「タイトル!! 18ゴール!! 北海道コンサドーレ札幌 シャーク」と書いて奉納した。「タイトルって書いてから、ちょっとスペースが空いていたので、背番号18だし18ゴールにしておこうって」と照れ笑い。開幕戦の相手、アビスパ福岡も14日に同地で「勝運上昇祈願祭」を行っている。こっそり先に天神さまからパワーをもらった。

札幌に加入した昨季はチーム最多12得点で、自身初の2ケタを達成した。目標に設定した18得点を挙げられれば、チームの順位も昨季の12位から上がると信じている。「見ていてください。今年のコンサはちょっと違うよって」と自信を見せた。【保坂果那】

◆札幌の負傷者復帰 沖縄キャンプ中に左内転筋や右足首痛で離脱していたFW鈴木武蔵(30)も、浅野と同じくこの日から完全合流し、ミニゲームでは1トップでプレーした。昨年11月25日アウェー東京戦で右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、別メニュースタートだったDF岡村大八(27)は沖縄キャンプ中に復帰し、開幕に向けて調整を進めている。