第1戦を3-2で先勝していた川崎フロンターレが、今季ホーム初戦で4失点を喫し、まさかの2戦合計5-6で逆転敗退した。

ミス絡みの2点ビハインドから一時は追いつく意地も見せたが、後半ロスタイムに決勝弾を浴び、早くも初アジア王者という夢が消えた。24日のリーグ開幕アウェー湘南ベルマーレ戦(レモンS)へ切り替える。

引き分け以上でベスト8進出が決まる一戦を、ものにできなかった。前半8分にDF大南がボールを奪われて失点。前半25分にはセットプレーからカウンターを浴びた。2失点が重くのしかかったが、今季加入のDF三浦が初得点、後半14分にはFWエリソンの得点で同点に追いついた。しかし…。終盤に相手の屈強な外国人選手の個に屈す。鬼木監督は「結果を出せなかったのは自分たちの力のなさ。勝たせないといけなかった」と肩を落とした。

悲願のACL制覇は、またもお預けとなった。ロングボールやフィジカルで押してくるアジアの戦いに、指揮官は「自分たちのスタイルをやり続ければ、もう少し上に行けるところまでは見えている。強度を求めつつ、そこを手玉に取るサッカーをしないといけない」と川崎らしさを貫く決意を口にしたが、結果は出なかった。24日のJ1開幕戦、秋から始まるACLへ再び技術と強度を磨いていく。

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