横浜F・マリノスがバンコク・ユナイテッド(タイ)に延長戦の末に1-0と勝利した。延長後半ロスタイムにFWアンデルソン・ロペスがPKを決め、2戦合計3-2で初の8強進出を決めた。日本勢で唯一勝ち上がり、準々決勝(3月6日アウェー、13日ホーム)では川崎Fを破った山東(中国)と対戦する。

   ◇    ◇

試合開始から通算時間にして122分。横浜がついに均衡を破った。

途中出場のFW村上が右サイド縦へ持ちこみ中央へ折り返したパスを、相手DFスライディングで防いだ際に手に当たった。VARでハンドが認定される。

エースのA・ロペスが左足で落ち着いてゴール右へと決めた。雨で滑るピッチ、引いて守るバンコクUの守備に苦しんだ。打てども打てどもゴールは遠し…。シュート数は37本を放ったが36本が空砲となった。それでも粘り強く戦い、勝利を信じて走り続けた。その先にクラブ初の8強があった。

殊勲のA・ロペスは「最後の最後まで戦い抜いてつかんだ勝利。サポーターの後押しがあったからこそ勝つことができた」と、ゴール裏で冷たい雨に打たれながら熱く歌い続けたサポーターに感謝した。

クラブは初のアジア8強へと駒を進めた。A・ロペスは「新たな歴史は作ったけど、まだ次がある」。Jリーグのプライドを背負い、アジア制覇に向けて歩みは止めない。

【ACL】横浜8強進出!延長後半に劇的PK、バンコク・ユナイテッドとの死闘制す/ライブ詳細

【動画】延長後半に横浜8強への扉を開けるPK!アンデルソン・ロペスが落ち着いてゴール右隅へ