2年ぶりにJ1復帰したジュビロ磐田は、W杯4大会に出場した元日本代表GK川島永嗣(40)が14年、実に5032日ぶりにJリーグの舞台に帰ってきた。王者神戸との開幕戦に先発。40歳11カ月4日でのJ1開幕スタメンは、GKでは最年長。0-2で完封負けしたが、「個人としてはいい時間だった」と悲観しなかった。

公式戦はけがもあり、ストラスブール在籍時の22年1月以来、約2年ぶり。不安視されていた試合勘は鹿児島キャンプの実戦4試合で徐々に戻した。開幕戦の先発が決まったのは2日前だったが、横内監督も「浮足立つことはない。ブランクを感じさせなかった」と評価した。

ストラスブール退団後は、半年間無所属だった。磐田の強化責任者を務める藤田俊哉氏(52)の熱烈なラブコールを受けての加入。決め手は「俊哉さんや、代表で一緒に戦った横内さん、GKコーチには(川口)能活さんもいる。磐田ならさらに成長できると思った」。今季の背番号は「GKなら」という理由で1を志願。日本復帰を、新たな挑戦と位置付けている。「今日の結果を次につなげたい」。3月に41歳になる守護神の向上心は尽きない。【神谷亮磨】

【一覧】磐田の移籍、退団、新加入選手