清水エスパルスは1-4で長崎に敗れ、今季初黒星。J2ではクラブ最多失点で惨敗した。藤枝は0-1で大分に敗れ、公式戦3連敗となった。積極的な守備から主導権を握るも、攻撃での迫力と精度を欠き、完封負け。リーグ戦は開幕から3試合連続無得点に終わった。J3沼津も0-1で今治に惜敗し、開幕からの連勝は「2」でストップした。

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清水は18年ぶりの開幕3連勝を逃した。J2でのクラブワーストとなる4失点を喫し、長崎に完敗。秋葉忠宏監督(48)は「前半がすべてだと思う。『きれいにやろう』だとか『これぐらいでいい』とテンポも上がらなかった。あんな前半では話にならない」と吐き捨てるように言った。

前半25分、ロングパスでDFラインの背後を突かれて先制を許す。同30分にも、カウンターで背後を取られた流れから2点目を失った。敵将の下平他隆宏監督(52)は「清水はDFラインが高い。どんどん背後を狙っていこうと話していた」。相手の思惑通りの展開で主導権を渡した。

後半10分、MF乾貴士(35)が狙い澄ました左足ミドルで今季初得点。1点差としたが、後が続かなかった。攻勢を強めた時間帯に同点ゴールを逃すと、終盤にも2失点。攻守で精彩を欠いたまま、今季初黒星を告げる笛が鳴った。

次節は16日。ホームに戻って大分と対戦する。指揮官は「ここで連敗するのか、しっかり止めるのか。大事なゲームになる。しっかり良い準備をして、もう1度立ち直る姿を見せたいと思う」と語気を強めた。大声援を背に、仕切り直しの勝利をつかむ。