横浜F・マリノスのハリー・キューウェル監督(45)が、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)4強をクラブが掲げる「アタッキングフットボール」でつかみ取る。

山東との準々決勝第2戦(13日午後7時開始、横浜国際総合競技場)に向け、12日に会場で記者会見を行った。オーストラリア人指揮官は「明日の試合楽しみ、ワクワクしている。新たなチャレンジだ。簡単な試合でなくタフな試合になる。アウェーでは勝ったけど1点差だ、山東の強さは分かっている。川崎F戦ではこっちにやってきて逆転している。その強さも分かっているが、自分たちのサッカーを発揮することが重要だ」とひと言、ひと言、噛みしめるように話した。

チームとして注意したのは、山東のパワフルな攻撃だ。調子づかせると、川崎Fの二の舞いとなりかねない。ただ、川崎Fとの第2戦で2得点を挙げた190センチの長身ブラジル人FWクリサンは負傷で出場が微妙な状態にある。

それでもキューウェル監督は「出てくれるといいと思います。ベストのチームと戦って勝ちたい。それがアジアの中で自分たちの強さを証明することにつながる」と意欲を口にした。

横浜はアンデルソン・ロペス、エウベル、ヤン・マテウスのブラジル人アタッカーだけでなく、宮市、天野といった実績ある攻撃陣が控えており、選手層が厚い。キューウェル監督も現役時代はプレミアリーグのリバプールなどで活躍した攻撃のスター選手だった。

志向する超攻撃的なサッカーで、初戦の1点差(2-1勝ち)を守ることなく、2点、3点とリードを広げたい考えのようだ。