両チームが退場者を出すことになった激しい試合を、アウェーの横浜F・マリノスが制した。

前半5分、京都サンガDFアピアタウィア久(25)がコントロールミス。これを逃さず奪ったFWアンデルソン・ロペス(30)が運び、ラストパス。これを走り込んだFW水沼宏太(34)が決めて、横浜が早々に先制した。

同10分には、カウンターで抜け出されたアピアタウィアが決定機で相手を倒して一発退場。京都は序盤から10人となり、苦しい展開を余儀なくされた。

数的優位となった横浜は、同23分にFKから、同28分には京都のパスミスにMF渡辺皓太(25)が抜け出すなど決定機を作る。そして同33分、待望の追加点を決める。カウンターからFWエウベル(31)が左サイドを進み、DFをかわしてクロス。これをファーサイドの水沼が折り返し、中央のAロペスがゴール左に流し込んだ。

これで勝敗が決まったかに思われたが、それまでにもカウンターから得点の可能性を感じさせていた京都が、連続ゴールで追い付く。同45分に左サイドバックの佐藤響(23)が相手DFのトラップ際を奪って抜け出してゴール右に決めると、前半終了間際には左CKの流れから、U-23代表MF川崎颯太(22)が太ももで押し込んだ。

激しい展開はその後も続き、後半7分にスローインからつないでAロペスが3点目を決めたが、同19分には横浜GKポープ・ウィリアム(29)が抜け出してきた相手を倒してレッドカードを受けた。

再び同人数での戦いとなってからは、同73分に判定を巡って両ゴール裏からブーイングが響く騒然とした雰囲気に。お互いが攻め合う形となったが、京都は同40分に訪れた途中出場MF安斉悠人(18)の決定機をものにできず、横浜が1点差を守り切ってタイムアップを迎えた。

【J1】京都-横浜、鹿島-川崎F、湘南-浦和/スコア速報