モンテディオ山形は藤枝に0-1で敗れ、リーグ戦3連敗。3試合連続無得点と得点力不足が深刻になってきた。

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ゴールへの執念の違いがスコアに表れた。藤枝はリーグ戦4試合連続無得点で現在1分け3敗。立ち上がりから持ち味の“超攻撃的”スタイルを貫き、MF浅倉廉(22)を中心に果敢にゴールに迫った。藤枝が放ったシュートは前半だけで13本(枠内3本)。山形は相手の仕掛けの早い攻撃にさらされ防戦一方。前半34分、FW有田稜(24)、同39分にMF高江麗央(25)がシュートを放つも、ゴールを脅かすまでには至らず。前半は0-0で折り返した。

後半に入っても相手の攻撃の手が緩むことはなく、後半22分、GK後藤雅明(29)の位置を冷静に見極めたMF榎本啓吾(24)がゴール右隅に技ありのシュート。これが、待望のチーム今季初ゴールとなり、決勝点となった。山形は後半31分、MFイサカ・ゼイン(26)が相手への危険なプレーで一発退場。10人での戦いを余儀なくされたが、これといった見どころはなく試合終了。

雨が降りしきる、気温5度の悪コンディションの中、集まった5616人のサポーターの応援に報いることはできなかった。渡辺晋監督(50)は硬い表情で「我々がスコアを動かすことができなかった。それが全て。次は勝ちます」とコメント。次節は24日、アウェーで直近4試合2勝2分けと好調を維持するいわきとの「東北ダービー」が待ち受ける。ホーム2連戦で嫌なムードを振り払うことはできなかった。昨季の開幕2連勝からの8連敗の悪夢を繰り返さないためにも、まずは3試合連続無得点からの脱却を図る。