浦和レッズの新戦力、DF渡辺凌磨が0-1の後半20分に加入後初ゴールを奪って流れを呼び込んだ。埼玉県出身で幼少期から浦和を見て育った27歳。逆転での今季ホーム初白星に「このチームでもっと上に行きたい」と言い切った。

昨季までFC東京ではウイングやトップ下での出場が多かったが、浦和では手薄な左サイドバックで先発が続く。後方からの攻撃参加でセンスを発揮するが、この日は3トップの左にポジションチェンジした直後にネットを揺らした。目測を誤った相手を尻目に、遠いサイドに走り込んで右クロスを左足で合わせた。

前半、アビスパ福岡のパスをカットし損ねて失点の遠因となったが「今まで(本職で)やっていたポジションではないから落ち込まなかった」と割り切った。複数のポジションをこなせる多才な存在は、クラブの上位進出に欠かせない。