J2藤枝MYFCのMF大曽根広汰(24)が特別な相手との一戦に向けて闘志をみなぎらせた。7日はホームでベガルタ仙台と対戦する。5日は午前練習で調整。大曽根はフルメニューをこなし、コンディションを整えた。次戦は一昨年まで在籍していた古巣が相手で、「1番やりたかった試合。すごく楽しみ」と胸を躍らせた。

仙台はプロ選手としてのキャリアをスタートさせた思い入れの強いクラブ。MF鎌田大夢(22)やMF遠藤康(36)ら、親交が深かった選手も多く在籍している。特に、遠藤は兄貴分のように慕っていたといい、「一緒に遊園地に行ったこともある。本当にお世話になりました」と感謝し、ピッチでの再会を心待ちにした。

ただ、敵になれば遠慮はしない。チームは現在2連敗中。アウェーでの連戦はともに0-3で完封負けした。大曽根は後半から途中出場するも、無得点。流れを変える切り札として起用されたが、結果は残せなかった。

「限られた時間でもゴールを取らなければいけない。内容よりも今は結果が大事」。今季はシーズン前のキャンプ中に負傷した影響もあり、開幕から5試合はメンバー外だった。それでも、今季初出場した3月の熊本戦では途中出場で決勝点。次戦での先発は流動的だが、出場時間が増える可能性は高い。「ゴール前では冷静さと強引さのどちらも求めながら得点に絡みたい」。古巣に成長した姿を見せ、3試合ぶりの白星を呼び込む。【神谷亮磨】