J2で最下位と低迷する徳島ヴォルティスの元日本代表FW柿谷曜一朗が6日、自身のインスタグラムに長文メッセージを投稿した。

開幕から不振に陥り、吉田達磨監督が解任され、強化本部長も電撃辞任。さらに、開幕から活躍していたDF島川俊郎が「どうしても許せないことがあった」と突然の現役引退を表明、さらに4日にはMF西谷和希との契約を双方合意の下で解除したと発表。衝撃的な出来事が続いている。

そんな中、圧倒的な実績を誇る背番号8が、次のように訴えた。

 

「今シーズンここまで徳島ヴォルティスを応援する皆様の期待に応えることができず本当に申し訳ありません。そして群馬戦の後のコメントについてたくさん意見をいただいてます。間違った捉え方をさせてしまったこと、本当に申し訳ありません。まず、かずきの状況については、選手はみんななんとか戻れるように話し合いをしたり方法を考えたりしましたが、それ以上のことはかずきとクラブとの話し合いになっていました。大事な選手だということは皆様と同じで選手みんなわかっています。なので早く戻ってくるのを待っている状態でした。そんな中僕たちは次の試合がすぐに控えていたので、こんな状況だけど応援してくれているサポーターのためにも今いる選手でまとまって勝ちに行こうという意味でコメントさせてもらいました。誤解をさせてしまってすみませんでした。そんな中憶測によるコメントが非常に目立ちました。誤解させてしまった僕にも責任はあると思っています。ですが、家族や仲間は関係ありません。この投稿を機にやめていただけることを願っています。批判はいくらでも受けます、それをチカラに自分自身成長し徳島ヴォルティスのチカラに少しでもなれるようにこれからもっと頑張って行きたいと思います。明日ホームで大事な試合があります。勝ちたいです。皆様と共にこの逆境を乗り越えたいです。一緒に戦ってください。よろしくお願いします」(原文ママ)

 

柿谷は、3月30日にザスパ群馬に敗れた後、次のようなコメントも残していた。

 

「間違いなく達磨さん(吉田達磨監督)が試合に向けて準備してきたことがいまはめちゃくちゃ出てきていると思うんですよ。言葉が悪いかもしれませんけど、最初とは違う。面白いくらいに選手はまとまっていて、見てもらいたい。特に記者の人にも練習やクラブハウス、ロッカーの中まで入って見てもらいたい。全員が勝つためにやっている。だから勝てるとは言えないけど、全員が何も疑いなく試合に臨めている。その姿勢はこれだけ長いことサッカー選手をやってきているけど、すごいなと思う。それは達磨さんが作り上げてきたものやから流石やなと思うし、その船に『俺も乗らせて』と言っているようなチーム状態だと感じている。ホンマに勝ちたい。みんな勝ちたい。それが出過ぎているのかもしれない。次、清水戦でしょ。この状態で清水とできることがポジティブだと思うし、早く試合をしたい」

 

しかし、翌3月31日付でクラブは吉田監督を解任。同日、岡田明彦強化本部長も辞任。そして、4月1日に島川が現役引退、4日には西谷の契約解除が発表された。

 

柿谷と足並みをそろえるように、6日にはクラブも「誹謗中傷的な行為等への対応について」という文章を発表。

 

「このような中ではございますが、クラブから皆様へのお願いがございます。4月4日(木)にリリースをおこなった西谷和希選手との双方合意に基づく契約解除発表後、SNSやインターネット上で弊クラブに所属する選手・スタッフや家族近親者等を含むクラブ関係者に対する誹謗中傷等や、事実に基づかない悪意ある書き込み行為等が確認されております」とし、「今後上記のような行為を確認した場合には、弁護士等と協議の上、しかるべき法的措置を検討させていただくとともに、発信者情報開示請求を実施するなど、SNSやインターネット上の誹謗中傷行為等にも対応して参ります。また、被害が確認される選手や関係者、ご家族等の皆様に対するケアについても取り組んで参ります」と姿勢を示した。

 

7日にはホームでジェフユナイテッド市原・千葉と対戦する。