ガンバ大阪は8日、大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行い、10日横浜F・マリノス戦(日産ス)に向けて調整した。

取材に応じたダニエル・ポヤトス監督(45)は、今後に向けて「お互いの良さの消し合いになったりもすると思うが、自分たちのプレーをしっかりと続けていきたい」と継続性を重視して勝利につなげる考えを示した。

今季は開幕から5戦無敗と好スタートを切ったが、直近2試合は無得点となっている。攻撃面について指揮官は「大事なのはエゴを捨てること。そういった意識を選手に伝えていこうと思っている」と話し、まずチームとして最善の選択をして得点につなげることを期待した。

MF山田康太(24)を負傷で欠き、FW宇佐美貴史(31)がベンチスタートとなった前節札幌戦では、今季開幕からチームを支えていた前線の運動量を欠いた。山田不在での戦いについてポヤトス監督は「同じことを求めるのは難しい。持っている良さは選手によって違う。不得手なところにエネルギーを使うのではなく、彼らの強みを引き出してあげられるようにしたい」とし、FWイッサム・ジェバリ(32)やFW坂本一彩(20)の特長を生かしたプレーを求める考えだ。

横浜戦では最前線で先発すると見られる宇佐美は「(やることを)変えようとは思ってない。攻守両方でもっとやらなきゃいけなかったと思うし、ふわっと負けてしまうような結果は見せちゃいけない。口で伝えると言うよりは、プレーでチームの流れやメンタリティーを変えられれば」と意欲を見せた。【永田淳】