横浜F・マリノスがガンバ大阪を2-0で下し、今季初の連勝となった。

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に勝ち上がっているため、未消化分の1試合が行われ、後半8分、FWアンデルソン・ロペスがMF山根陸のパスを受けて左足で均衡を破った。今季リーグ5点目となった。アディショナルタイムにはFW植中朝日(22)が追加点を奪った。

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Jリーグと並行して横浜は、超過密日程の真っただ中。3月30日の名古屋グランパス戦を皮切りに中3日、中2日のペースで試合が続き、4月17日のACL準決勝第1戦・蔚山現代(韓国)戦まで19日間で6試合をこなす。3日に1試合をこなす「死のロード」の4戦目にあった。

そんな中で、A・ロペスはACL含めた今季公式戦に11試合連続で先発出場。しかもJ1リーグは全7試合にフル出場だ。試合毎に選手を入れ替えるターンオーバーが定石の中、ピッチに立ち続けている。そのトータル時間は1007分(ロスタイム含まず)。昨季はリーグ22ゴールで神戸の大迫と並んで得点王を獲得。キューウェル監督の信頼も絶大なものがある。

1点を追いかけるG大阪もFW宇佐美貴史を軸に反撃。後半17分にはFKから最後はDF三浦弦太がゴールしたが、オフサイドでノーゴールとなった。

横浜は後半22分に慶応大在学中の特別指定選手の19歳FW塩貝健人をデビューさせるなど、フレッシュな選手をピッチに送りながら時間を進めた。

終盤もG大阪に押し込まれる苦しい場面が続いたが、GKポープ・ウィリアムの堅守、DF畠中槙之輔、エドゥアルドを軸にチーム全員で体を張り、アディショナルタイムにはFW植中のゴールも飛び出し、2-0と快勝した。

ACLの頂点とJ1という二兎を追うマリノスはたくましく、強い。