鹿島アントラーズのポポビッチ監督(56)が12日、京都サンガFC戦(13日、カシマ)に向けオンライン取材に応じ、連敗の中でもチームの成長への手応えを口にした。

チームはアビスパ福岡戦、FC東京戦でともに無得点で敗れ2連敗中。それでも指揮官は「悪いところばかりではなかった」と、東京戦では攻撃での連係面が見られたと評価した。最後の判断と精度を欠き無得点に終わったが、今週は「最後の判断の質」を磨くべく練習してきた。

また、守備ではボールを失った後の強度が欠けていたことを挙げ「もう一度、原理原則をピッチで見せていくこともやっていかないといけない」とし「チームを作る上で、必ず通らないといけない道。戦いながら、共通理解を深め、簡単なミスを少なくしていくことをイージーミスを少なくしていくこと」と改善点を掲げた。

メンタル面では全選手にハングリー精神を求めている。「常に成長したい意欲、向上心、野心を持てているかが凄く大事。我々はハングリーでなければならない」と強調する。「もっとエネルギッシュで相手よりも強さ、速さを見せ続けなければいけない。それが、当たり前になり、体内の血液にもその習慣が根付くことで安定した強さを発揮できるチームになっていく」と持論を述べた。

次節の京都は強度も走力も高いチームなだけに「相手は最初から最後まで120%くる。出し惜しみはない。ボールを速く動かすことをいつもより考え、やり続けること」と勝利へカギを挙げた。【岩田千代巳】