セレッソ大阪の元日本代表MF田中駿汰(26)が、北海道コンサドーレ札幌の大先輩に刺激を受け、13日の川崎F戦(ヨドコウ)で今季2点目を狙う。

「自分のことのように、うれしくなりましたね。試合を見ていたんで。裕樹(ひろき)さんが(チームに)いるのと、いないのでは大きく変わってくる。さすがです」

田中が心からリスペクトするのが、昨季まで4年間在籍した札幌の大先輩、MF宮沢裕樹(34)だ。6日の札幌-G大阪をDAZNで観戦し、宮沢の決勝ゴールで古巣が今季初勝利を挙げた。

「自分は大好きな選手。しっかり活躍し、チームを勝たせるのは格好いい。裕樹さんのような、ああいうタイプの(背番号)10番は僕は見たことなかった」

本職はMFの宮沢だが、これまでDFとしても活躍してきた背番号10の姿に、田中はあこがれ、今季移籍したC大阪で人生初の10番を選択した。

田中は札幌時代、ほぼDFに専念したが、C大阪では希望したアンカーで開幕から全戦に先発中。FC東京との開幕戦でいきなり移籍初ゴールを飾り、その後の試合ではゴール前の失点危機に身を投げ出して救ってきた。

その活躍もあり、C大阪は開幕7戦無敗(4勝3分け)で3位につける。週末にぶつかる川崎Fは、現在のチームの実力を知るには絶好の相手になる。

「強いチームに勝ちながら(課題などを)修正していきたい。内容が悪くても勝ち点3や、1を取れるチームが強い。そういうチームになってきつつあるなと思うが、まだまだ自分たちは挑戦者。貪欲に内容を求めていかないといけない」

宮沢のゴールを見て、田中は「そろそろ、自分もゴールを取りたいと思うし、自分のゴールでチームを勝たせられれば最高です」。

初ゴールの開幕戦は2-2で引き分けた。川崎F戦で今季2点目を奪い、白星をつかみ取れれば、待望の首位も見えてくる。