ガンバ大阪がアディショナルタイムの劇的勝ち越し弾でホームでサガン鳥栖に勝利した。

左にMF倉田秋(35)、右にMFウェルトン(26)を置く布陣で臨み、序盤からボールを保持してチャンスをうかがった。前半5分にFW宇佐美貴史(31)のパスからFW坂本一彩(20)が抜けだし、同15分にはCKの流れから、宇佐美のクロスにDF中谷進之介(28)がバーに当たるヘディングシュートを放つなど鳥栖ゴールに迫った。

しかし次第に中央を堅く守る鳥栖に対して厳しいボールを入れられなくなると、カウンターを受ける回数が増え、危ない場面も。そして同37分には、右スローインの流れからファーサイドでマークを外した鳥栖MF長沼洋一(27)にヘディングを許し、先制を与えた。

嫌な流れとなったG大阪だが、セットプレーから同点に追い付いた。前半アディショナルタイムに右サイドでFKを獲得。宇佐美のキックにDF三浦弦太(29)が頭で合わせ、こぼれたボールを坂本が押し込んで同点とした。

4試合ぶりのゴールを決めたG大阪は、後半も主導権を握って試合を進めた。後半11分には中盤で受けた坂本が巧みなターンで相手をかわし、スルーパス。これに抜け出したウェルトンがゴール前で鳥栖DF堺屋佳介(18)に倒され、堺屋は一発退場となった。

数的優位になったG大阪は、ここから攻め続けて勝ち越しゴールを狙う。しかし左右両サイドから果敢に仕掛けるも、ファインセーブを繰り返したGK朴一圭(34)を中心とした鳥栖守備陣を破れないままアディショナルタイムに突入。このまま終了かと思われる流れの中、最後の最後にG大阪が鳥栖ゴールをこじ開けた。同54分、CKの流れから宇佐美がクロスを送ると、ファーサイドのFWイッサム・ジェバリ(32)が胸で落とし、三浦が強烈にたたき込んで決勝点。声援を送り続けたゴール裏が歓喜に包まれた。

三浦は「何としても勝ちたい試合だった。最高です。ここから連勝してまた上に上がっていけるように頑張っていきたい」。4試合ぶりゴールを決めたG大阪が、4戦続いていた未勝利記録もストップさせた。