終了間際の劇的逆転弾で、ガンバ大阪が5試合ぶりの勝ち点3を手にした。

G大阪は後半追加タイムにFW宇佐美が左から高いボールを入れると、FWジェバリが冷静に胸で落とし、DF三浦が右足を振り抜いてネットを揺らした。後半だけで14本打っても入らなかったシュートが最後に決まり、会場は熱狂。三浦は「引き分けかという雰囲気もあったけど、諦めずにゴールに向かった結果」と劇的弾での勝利を喜んだ。

1-1の後半11分は鳥栖に退場者者が出て攻め続けたが、なかなかゴールをこじ開けられない嫌な展開。その中で勝利を呼び込んだのが、3試合も無得点が続く中でポヤトス監督が植えつけた「エゴを捨てる」という意識。決勝点の場面では、ゴールに向かうプレーも可能だったジェバリが、三浦へのパスを選択。「状態の良い選手を使うことを意識して落としてくれた」と三浦が感謝するジェバリのプレーが、結果につながった。指揮官は「去年はこういう試合を落としたが、今日は勝ちきった。チームは成長過程」と変化に手応え。大きな勝利で、G大阪が上昇のきっかけを得た。【永田淳】