J2ジュビロ磐田が新体制で再出発した。
30日は磐田市内で一部非公開で調整した。クラブは29日にジョン・ハッチンソン前監督(45)の契約解除と、安間貴義新監督(56)の就任を発表。ユース監督から「内部昇格」した指揮官とともに、チーム再建への第1歩を踏み出した。初日は約1時間半のメニューを消化。全体練習を終えると、決意を口にした。安間監督は「『やってやるぞ』という思い。クラブ全体としてまだ(J1)昇格をあきらめていないということだと思う」と表情を引き締めた。
再建のテーマは31試合で42失点を喫している守備の再構築。攻守でアグレッシブに戦った前体制のスタイルを踏襲しつつ、自身の「色」を出していくつもりだ。同監督は「守備のところがあまりうまくいっていないというのが正直なところ」と分析した。前線からのプレスだけでなく、自陣でブロックを作る守備の使い分けを整理する。さらに、選手の立ち位置やマークの受け渡し、体の向きなどの細部にもこだわる意向で、「大きく変えることができない分、当たり前のことをしっかり修正したい」と強調した。
残り7試合、リーグ佳境での監督交代に踏み切った藤田俊哉スポーツダイレクター(53)も取材に応じ、経緯と理由を説明。「(監督を)変えないリスクよりも、変えるリスクを取った。クラブで苦渋の決断をした。その責任を持って進んでいく」と話した。ハッチンソン前監督のもとで構築した攻撃的なスタイルは評価しつつも、「8位」という現状の結果で判断したという。藤枝MYFC戦と大宮アルディージャ戦で連敗した直近2試合が「ターニングポイントだった」と明かし、監督交代のタイミングも「これ以上あとの決断にはならないと思った。それがベストかどうかは分からないけれど、決めた以上はこれでやり切って、結果につなげることがここまで作ってくれたベースを証明するものだと思っている」と語った。
安間監督は過去にヴァンフォーレ甲府やFC東京などで監督を歴任。仕切り直しとなる新体制での初陣は4日にアウェーで甲府と対戦する。くしくも、Jクラブを初めて指揮した「古巣」が相手。残り7試合でJ1昇格プレーオフ(PO)圏内の6位大宮とは勝ち点2差で、「しっかりPOに入る。もっと言えば、自動昇格もあきらめる必要はない」と決意を新たにした。【神谷亮磨】



