日本プロサッカー選手会(JPFA)トライアウトが17日、大阪府内で行われた。

31人の参加選手をチェックしようと、会場には多くのクラブ関係者、代理人も集まった。

トライアウトは事前に狙いを定めて視察に訪れることが多いとされるが、この舞台でのパフォーマンスを重要視する関係者もいる。

元日本代表MFで、JFLいわてグルージャ盛岡の水野晃樹ゼネラルマネジャー(GM)兼強化部長(40)は「やっぱり名前を見てしまうと、先入観を持って見てしまう。まず情報を一切持たずフラットに見て、今日のプレーでいい選手だなと思ってから情報を集めることもしている」と、事前にターゲットを絞り込むだけでなく、勝負の場でどんなプレーが見せられる選手なのかにも注目する。この日はスタンドから熱視線を送り「人生かけてここまでサッカーを続けてきた選手たちなので、これからもプレーを続けたい思いが強いと思う。その中でクラブに合う選手がいたら来てもらいたい」と新戦力獲得へ意欲を語った。

J3のSC相模原で指揮を執るシュタルフ悠紀リヒャルト監督(41)もトライアウトの現場を大事にする1人。「やっぱり自分の目で見たい」とほぼ毎年トライアウト会場に足を運んでいるといい「自分の熱意を伝えることもできるし、自分の目で確かめることもできるいい取り組みだと思って、なるべく参加するようにしている」と意義を語る。

クラブ規模が大きくないからこそ、この場を大切にする。「自分はJ3でそれほど経済的に豊かではないクラブで指揮を執ることが多かった。金銭的に魅力的なオファーがなかなか出せない中で、しっかり成長させて上(のカテゴリー)に排出していくというビジョンを選手に伝えられる」。これまでの実績と熱意を直接伝えることで、選手に興味を持ってもらうことを考える。

会場ではプレー面だけでなく、その前後も確認することを意識しているという。「今は映像で確認もできるので、ここではプレー以外のところも見る。初めて一緒にプレーする選手の中でもリーダーシップ取れているかとか、失点した後や自分がミスした後にどういう立ち振る舞いをするかといった、映像では伝わらないようなところも見られる。それが映像との一番の差。目星をつけている選手の映像は散々見ているので、オフのところを見る。しっかり戦えるのかといったことがJ3では特に大事。環境がまだまだ整っていないクラブが多いので、それを言い訳にしそうなパーソナリティーなのか、そういった環境でも(チャンスを)つかみ取っていくパーソナリティーなのか。全部がわかるわけではないけど、選手を見ながらイメージを膨らませるようにしている」。現場だからこそ感じられるものを大切にしながら、新たな選手発掘に目を光らせていた。【永田淳】

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