昨季まで浦和に所属した元日本代表DF山田暢久(38)が29日、さいたま市内のホテルで引退会見を行った。

 昨年、浦和との契約が終了することが決まってから他クラブへの移籍も考えたという。「現役を続行したい気持ちもありましたが、家族がいるのでいろいろなことを考えた。ほかのチームからもお誘いは頂いたが、最終的にはいろんなことを考えて断らせてもらいました」と話した。

 当初は昨年中に引退か、移籍しての現役続行かを決断する予定だった。サポーターへ向けては「20年間プレーさせてもらい、熱い声援やサポートをしてもらったので感謝しています。発表がここまで延びてしまって心配をかけてすいません」とわびた。

 浦和の選手がホテルで引退会見を行うのは、福田正博氏、井原正巳氏に続き3人目。引退試合のプランもあるが、今後は強化部に所属し、育成、スカウトなども含めて幅広く経験を積む予定。