<ナビスコ杯:名古屋1-0柏>◇1次リーグ◇28日◇瑞穂陸

 名古屋がDF田中マルクス闘莉王(33)の決勝ゴールで柏に競り勝ち、1次リーグ突破に望みをつないだ。

 後半35分、柏FWレアンドロ(29)のシュートをGK楢崎正剛(38)がナイスセーブで失点を防いだ。その5分後、MF矢田旭(23)が右サイドからクロスを上げ、MF小川佳純(29)のワンタッチに反応した闘莉王が右足を振り抜きゴールネットを揺らした。

 相手に攻められ、得点チャンスも多くあった中で闘莉王は「セットプレーの時から思っていた。自分が絶対に点を取ってやる」と執念のゴールを振り返る。ただ、前半29分にハンドでイエローカードを提示され、累積で次節浦和戦(6月1日埼玉)は出場できない。「古巣の浦和戦に出たかったが、残念です。みんなを信じてサポートしたいと思う」と話した。

 引き分けも許されない状況から3連勝。西野朗監督(59)は「どうしても得点が欲しかった中で、全員が連動してもぎ取ってくれた」と次につながったことを喜んだ。勝ち点を10とし、次節6月1日の最終節に試合がない甲府に並び、浦和戦に勝てば1次リーグを突破できる。初のナビスコ杯制覇を目指し、1歩ずつ進んでいく。