第3クールでのベガルタ浮上のカギは「3トリオ」が握っている!?

 16日のホーム山形戦から、今季の最終クールがスタート。J2仙台は12日、サーキットトレなどで汗を流し、みちのくダービーへの調整を始めた。FWで13番の中島裕希(24)、33番のナジソン(26)、23番のMF田村直也(23)の背番号下1ケタ「3」選手の活躍が、5位からの逆転J1昇格を引き寄せる。

 両サイドバックの攻撃参加が、仙台の結果を左右する。田村は「いいタイミングで前に出て行ければ、サイドで2対1とかチャンスをつくれる。(5連続ドロー中の)こういう時だから、誰かが盛り上げないと。声出したり、勢いを出すことは自分でもできる」と、ラスト1巡へ気合を入れ直す。お笑い好きで「世界のナベアツ」をまねることもしばしば。「オモロー!」なプレーで、ベガルタを活気づけるつもりだ。

 ナジソンと、復調気配が漂う中島のゴール量産は、勝利に直結する。ナジソンは「広島戦は(8カ月ぶりの試合で)リズム感が悪かった。チーム全員で、ファミリーでJ1に行く」とキッパリ。中島は居残りでキック精度を磨いた。今季3得点の悔しさを、ここからの戦いにぶつける覚悟をにじませた。【山崎安昭】