石崎監督が新戦力石川を“声出し番長”に指名した。コンサドーレ札幌に新加入したDF石川直樹(23)が16日、札幌・宮の沢で行われたチーム練習に合流した。石崎信弘監督(51)は、石川の特長の1つでもあるムードメーカー的な性格に注目。プレーと同時に、精神面でもチームのカンフル剤になるよう期待した。

 早くも“特命”が下された。「札幌はおとなしい選手が多い。石川は柏の時からとにかく声を出す。プレー以外の、そういう点でもけん引してもらいたい」と石崎監督。柏時代は石川とFW北嶋、DF永井(現愛媛)の3人を“声出し隊”として任命していた。札幌でも同様に、闘魂注入役として、持ち味を生かそうという構えだ。

 石川自身も指揮官の狙いは十分承知している。「今日は初日だったので控えめでしたが徐々に(声を)出していきたい」。この日の紅白戦ではサブ組の左サイドバックに入ったが、早くもセンターバックの堀田らにゲキを飛ばすなどリーダーシップを発揮した。

 柏時代はチーム内で「イシ」と呼ばれていたが、札幌では石崎監督がいるため原則「ナオキ」となった。「(自分の報道が)新聞に大きく扱われて驚いた。柏ではなかったこと。いいプレッシャーを感じている」。石川が札幌の「雄たけび隊長ナオキ」としてチームに闘志を吹き込む。【永野高輔】