J1山形が、横浜の韓国代表DF金根煥(23)を獲得することが、決定的となった。15日、明らかになったもので金は昨年、W杯南アフリカ大会アジア最終予選の同国代表に選出され現在、同国代表の南アフリカ合宿に参加中。山形は、1対1に強い193センチの大型センターバックを補強し、課題となっている攻撃陣の守備負担を減らす考えだ。

 人数を割き組織的に守ることで、何とかJ1初年度の昨季、残留を果たした山形。リーグ総失点40(5位タイ)の半面、総得点32はワースト2位タイ。今季も堅守を維持しながらの攻撃力アップを図るため、小林監督は昨季終了後「守備で数的有利になるようにやってきたけど、来季(今季)は数的同数で守れるようにしたい」と話していた。安心感のあるDFラインを作り、最後方から攻撃陣の活性を促すプランだ。

 6月のW杯出場を目指し金も、出場機会を求めていた。日本代表の中沢や、栗原といったDFの層が厚い横浜より、山形で経験を積み、W杯のピッチに立つつもりだ。【山崎安昭】